みんな
毎日愛されて生きている
愛されたいと思って生きている。
どんなに強くても
愛されたいと思っている
〜愛 トライアングル〜
私はさっきの言葉達が頭をグルグルと駆け回り、ずっと座り込んでいた。
少し経ち、景吾が走って教室に入ってきた。
「・・・っ!」
「・・・・・・・・」
名前を呼ぶと同時に私の肩を掴んだ。
私は景吾を軽蔑するかのように見上げ、ただ見つめていた。
「何かあったのか?!」
「・・・・・・・・・・って・・・・」
「どうした?」
「かえって・・・っ・・・・」
「・・・・おい・・・」
「帰ってっ!!もう私に構わないでよっ!!」
私は景吾の腕を振り払い、そこから逃げようとした。
「っ!!どうしたっ」
「皆・・・みんな私を嫌ってるんでしょ?!侑士も・・ジローちゃんも景吾もぉっ・・・みんな・・っ」
「何言って・・」
「この世界の人全員私なんかどうでもいいんでしょ?!」
「誰がそんな事言ったんだよっ!!」
「知らないっ・・・でも皆私を嫌ってる・・・甘えっぱなしで・・・足手まといの面倒な私を・・・嫌ってるんでしょ?そうでしょ?」
「俺はそんな風には思ってねぇよ」
「思ってるじゃん!!いっつも面倒な事ばっかり起こして、そのくせに凄く冷めてて・・・景吾言ってたじゃん・・・冷めてるって・・・」
「冷めてるからって嫌いになるわけねぇだろっ」
「嘘・・・うそぉ・・・正直に言ってよ・・・」
「・・・・・」
俺はこの状況が何も分からなかった。
さっきまで俺は自分の教室へ鞄を取りに行き、戻ってくればが自分は嫌われていると騒ぎ出した。
誰に言われたのかも分からない・・・
何でそう思うのかも分からない
「・・・俺はお前を嫌いになった覚えはねぇぞ・・・」
「・・・・・・・・嘘・・・・」
「嘘じゃねぇ・・・・俺はお前が・・・「嘘っ!!皆私が死ねばいいって思ってるんでしょ?!」
「誰がそんな事言ったっ!!」
パ ン ッ ッ ! !
俺はを平手打ちをした。
「誰もお前が死ねばいいなんて思ってねぇ・・・」
「・・・・・・・・」
「俺はお前がいなきゃ生きていけねぇ・・・・」
「・・・・・・・・・」
「どんな奴か知らねぇけど・・・にそう言った奴・・・ぶっ飛ばしてやるから、安心しろ・・・」
「・・・・・・・・けっ・・ごぉ・・・・」
俺はをきつく抱きしめた。
俺はが落ち着くまでずっと抱きしめていたが、教室を見渡した時、ある異変に気が付いた。
誰もいない・・・・―――
今思えば俺の教室にも1人もいなかった。
忍足と慈郎は・・・
他の奴らはどこへ行ったのか・・・
ガ タ ン ッ ッ!
「・・・・!?」
「誰かいるのか・・・?」
突然机の方から音がした。
その音は聞きなれた音だった。
しかし何処を見渡しても人影はどこにもない。
―――だが・・・・―――
「・・・・・・・?」
「・・・・・・・・って・・・」
は急に震え出し、俺の腕を掴み押してきた。
「・・・どうしたっ」
「にげ・・・って・・・・・」
「っどうしたんだよ!」
「い・・・っから・・・・にげてぇっ」
その途端、は豹変し、爪が猫のように伸び俺の腕に突き刺さった。
「っつ・・っ!!」
「はや・・・っく・・・・・にげっ・・・・」
はではなくなっていった。
だが、心だけはまだ変えられていないらしく、「逃げて」とばかり言ってた。
俺はどうなっているのは分からなかった。
そして、俺は逃げようとしないと、どんどんの爪が俺の腕を突き刺し、血が垂れていった。
「っどうしたっ!」
「け・・・・ごぉっ・・・・・」
「!!」
今まで下を向いていたは急に顔を上げた。
「・・・・・・」
の顔はではなかった。
憎しみに満ちた真っ黒な瞳
逆立つ髪
何もかもを憎んでいるような顔
そして・・・・黒いオーラ
俺は腕の痛みも忘れ、その顔を見つめた。
そして、は言い始めた。
『・・・・・にくい・・・・・』
『・・・・全ての人間が・・・憎い・・・・・』
『・・・・・何故そこまでこの娘を愛せる・・・・・』
『何故私は愛されない・・・・・』
『何故・・・・・信じられる・・・・・』
(の中に入っている何か)がそう言った。
俺は、こいつがどういう奴なのか・・・分かった。
誰にも愛されずにで死んで行った・・・女・・・・―――
「お前が・・・・に言ったのか・・?」
『そうだ・・・・』
「お前は・・・誰だ」
『・・・・・私は・・・・・誰でもない・・・・』
「何でを苦しめる」
『憎いのだ・・・この娘が・・・・』
「だけが憎いのか?」
『この世の全ての人間・・・お前もだ・・・・』
「何でだよ・・・何で関係ない奴が憎いんだよ」
『私は誰にも愛されずに死んだ・・・・殺されたのだ・・・・毎日虐めにあい、リンチされ暴力を何度もされ病院に何度も行った・・・・・』
『誰もそいつらを止めようとしてくれなかった・・・・』
『だから憎いのだ・・・・自分に関係のない事は無視をし、面倒な事になることも無視をする』
『全ての人間がそうなのだ・・・・だから、1人ずつ私の力で殺していく』
「・・・・を殺すのか?」
『お前を殺してから、こいつを殺す・・・』
(中の奴)が俺の腕から手を離し、流れる血を見て笑った。
そして、この血を見ながらこう言った。
『痛いだろう・・・・?私は毎日このような目にあっていたのだ・・・・』
「痛くねぇ・・・」
『嘘を言うな』
「好きな奴に殺されるならいいじゃねぇか・・・・俺様が痛いとでも言うと思ったのか?」
『心の中ではとても痛がっている、ただの強がりだろう』
「おいてめぇ・・・愛されなかったとかほざいてるけどよ・・・・愛されなかったなんて・・・バカじゃねぇのか」
『何だとっ?!』
「誰にも愛されてないって本気で言ってんのかよ・・・・誰も愛してねぇわけねぇよ」
『誰に愛されていたと言うのだっ』
「そんなのお前を生んだ親、家族に決まってんだろ・・・そんな事にも気づかねぇで愛されてないって言って関係のない奴殺して、虐めてた奴と全く同じじゃねぇか」
『・・・・・・』
「殺してる暇があったらさっさとあの世へ逝けよ、そこならちゃんと愛してくれる奴がいる」
『・・・・・本当か・・・?』
「ああ・・・・だからから出ろ・・・・・」
『・・・・・・・・っく・・・・・』
の中に入っている奴は急に泣き始めた。
そしての周りから出ていた黒いオーラは消え、が光り始めた。
光ながら、そいつは口調や顔も全て変わり、の体を使って喋り始めた。
『・・・・ありがとう・・・・そんな事言われたの・・・初めて・・・』
「何だよ、お前さっきと全然違うじゃねぇか」
『・・・・・最後の願いを・・・・聞いて貰っていいですか?』
「ああ・・・・」
『抱きしめて・・・・・・愛してると・・・・・・言って欲しい・・・・』
「ああ・・・」
俺はとその中の奴を抱きしめた。
「愛してる・・・・・・・・・・」
俺は自分でも分からないが、名前が頭の中に浮かび、その名前を呼んだ。
すると、そいつは笑顔になり涙を一筋流した。
そして、光が弾け、天井を透き通り空へ登っていった。
は俺にもたれるように倒れ、腕の傷は治っていた。
俺はを揺すり強引にを起こした。
「、平気か?」
「・・・?・・うん・・・」
「さっきの事・・・・」
「さっき?」
「覚えてないのか?」
「・・・うん・・・・・・私・・・」
「大丈夫だ、何もしてねぇ・・・・」
「本当?」
「ああ・・・・・・愛してる」
「なっ///何急にっ・・・・」
「いいだろ・・・・本当に愛してるんだからよ」
「うん・・・・私も愛してる」
すると突然ドアが開き、忍足と慈郎が入ってきた。
「あー、すまんすまん、慈郎がトイレっちゅーもんでな」
「だってずっと我慢してたんだも〜んっ・・・って、何かあったの??」
「何もねぇよ」
「うん、何もないよ・・・」
「それならええんやけど・・・なんや偉い仲良くなったなぁ・・・」
「だよね〜何かムカつくC→」
「別にいいだろ、てめぇらトイレ行ってたんだからよ」
「それとこれとは別やっちゃーねん」
「そうだよっ!」
父親が言った「大変な事」
それはこの事だと思う・・・
これで少しはも俺も、平和に過ごせる・・・。
だが、また何かが起こる・・・それも身近な奴が・・・・
迂闊に他人にを預けられない・・・
俺が・・・俺だけがを守れる唯一の人物
NEXT→
++++++++++++++++++++++++
久々のトライアングル
今思ったけど、最初私が造ろうとしていたのは「跡部=←忍足」
という設定だった筈・・・・
なのに今は「ホラー」「慈郎」「ありえない」・・・
何だよこれっ!!!
これ、完結したら絶対謝ってると思いますね・・・
本題ですが、『お化けのちゃん』
この人誰だか分かりませんね
私の中では氷帝卒業でOLだった可愛い女の子
凄く不細工じゃないんですよ
可愛いから皆が羨ましがって虐めになっちゃったんですね
「美しいのは罪」と言う事ですね(笑
それと、ちゃんは決して悪い子じゃないですよ
もうかなりの優しくてお人よしで良い子なんですっっ
ちょっと悪役で使っちゃったんですが、かなりの良い子と自分の中で思ってますv
こんな感じでトライアングルはどうなるかは分かりませんが、完結までお付き合いして頂けたら、嬉しいです。
余談ですが、今のところ「アンケート」では跡部がとても票が多いですので、完結は跡部になるかと・・・
今のところですけどね
お気に召したらRCお願いします!!
(060116)
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