3月







別れの季節でもあり








出会いの季節でもあるんです・・・・




















去年の3月

桜が満開になり、そこで出会った猫目のカッコイイ男の子に出会った。

その時、彼は私を見るなり少し笑みを浮かべ、桜並木の中を歩いて行ってしまった。

でも、その男の子は何かを落とした。

それはタオル・・・

わざと落としたように見えたけれど、わざとでもないようにも見えた。

私はそのタオルを持ち、そのまま持ち帰った。

そのまま使ったりするわけじゃない

ただ・・・何となくまた会える気がして・・・

私はまだ小学6年だった。

初恋とか・・・した覚えもないし、恋心なんて一度も抱いた事がなかった。

でも、何だかその男の子が特別と思ったのは間違いなくわかった。





4月に入り私は青春学園中等部に入学する事になった。

今の私の心と全く同じ名前の学園

とてもワクワクした。

そして、あの男の子に会える気がするという期待・・・

凄くドキドキしていた。




そして、入学式も始まり、全部を済ませた後、クラス発表の紙が貼られている場所へ行った。

自分の名前を探すのに夢中で隣にいた女の子にぶつかってしまった。


「あっ・・ごめんなさいっ!」

「ううん、いいよ・・それより貴方外部からの入学?」

「は、はい・・」

「名前なんて言うの?私は小坂田朋香って言うの」

「私はです」

「もー敬語じゃなくてもいいよ、同い年なんだからさ」

「う、うん・・・何て呼べばいいかな?」

「私?呼び捨てでもなんでもいいよ?貴方の事はって呼ぶね」

「あ、うん・・・朋香ちゃんでもいい?」

「いいよ、そういえばって名前見たんだけど・・・」

「ほ、本当?!」

「確か同じクラスだった気が・・・」



そう言って目の前にある1−2のクラスの覧を見てみると「」とはっきり書いてあった。

そして、勿論「小坂田朋香」という名前もあった。


「やっぱり同じクラス、これから宜しくね、!」

「うんっ宜しくね」


私達は1−2に入り、朋香ちゃんからいろいろな友達を教えてもらった。

竜崎桜乃ちゃんと言う子は朋香ちゃんととても仲が良く、大人しい清楚な女の子だった。


それから担任も来て、自己紹介をしている間、私は後ろの席だったので周りを見渡してみた。

すると、白い帽子を被った男の子がいて、何故だかその後姿に見覚えがあった。

じっと見ていると、その男の子が私の視線に気付いたのか、後ろを振り向いた。




「あっ・・・・」



そう・・・その男の子は紛れもなく、桜並木の場所であった探していた男の子だった。

向こうも私の事を覚えていたようなので、あの時と同じように笑みを浮かべた。

そしてまた前を向いてしまった。

私はずっとその後姿を見つめていて、あっという間に帰る時間になってしまった。


それから部活見学も始まり、私と朋香ちゃん桜乃ちゃんの3人でテニス部に見学へ行った。

私はその間もずっとあの男の子の事を考えており、2人の話を全然聞いていなかった。

すると、朋香ちゃんが急に大声で悲鳴を上げ始めた。




「リョーマ様だーー!!」




リョーマ・・・?

私は2人が見ている方向へ目を向けると、あの男の子がいた。


「ねぇ桜乃ちゃん・・・あの人の名前って・・・」

「越前リョーマ君って言うんだ・・・テニスがすっごく上手なんだって」

「リョーマ・・・・くん・・・」


私はもう一度その人に目を向けると、越前君はこっちへ歩み寄ってきた。


「リョーマ様っ!リョーマ様ってやっぱりテニス部なんでしょ?!」

「まぁ・・・・それより、あんた・・・」


急に指を指され、少し身を引いたが、越前君はあの時と同じ笑顔で「タオル・・・返してくれない?」と言ってきた。

朋香ちゃんは凄い顔でこっちを見て「タオルって何?!何なの?!」と体を揺さぶられた。


「ふっ深い意味はないよ・・っ」

「じゃぁどうしてリョーマ様の顔が笑ってるのよー!!」


いや・・・それは関係ないと思うよ・・・?


やっとの思いで朋香ちゃんから離れて、越前君にあのタオルを渡した。


「はい・・・・」

「・・・・どう思う?」

「え?何が?」

「俺がわざと落としたか・・・」

「偶然?」


すると越前君は急に近づいてきて私の耳元で「わざと」とそれだけ言って去ってしまった。

私は呆然と立っていると、朋香ちゃんが何も言わない筈がなく、凄く怒ってきた。


だけずるいずるいずるいずるい!!」

「と、朋ちゃん・・ちゃんだってわざとじゃないんだから」

「桜乃だって羨ましいとか思わないの?!」

「わっ私は・・・そうは・・・思わないもん・・・」


2人が大きな声で言い争っていたので、周りに野次馬が集ってしまった。

それにも関わらず朋香ちゃんはずっと拗ねている上、最後には泣き出してしまった。


「とっ朋ちゃん・・!」

「私もリョーマ様と仲良くしたいー!!わーん・・・!!」


私はどう声をかけたらいいか分からず戸惑っていると、原因の越前君もやって来た。

すると朋香ちゃんはころっと泣き止んで素早く越前君の所へ行き、私達の関係を聞いていた。


とどういう関係の?リョーマ様!!」

「別に・・・深い関係はないよ」

「本当?!」

「だって名前も知らないし・・・」


そしてまた越前君は朋香ちゃんをすり抜け私のところへ来た。


「越前リョーマ・・あんたは?」

「わ、私はです」

・・・俺と付き合ってよ」

「え?!」


急に越前君に告白をされ呆然としていると周りの野次馬は盛り上がり出した。


「ねぇ・・・どうなの?」

「えっあっ・・・わっ・・・私・・・は・・・」


周りから冷やかしの言葉が多く聞こえられ凄く恥ずかしくなった。

その所為で私は断ってしまった。


「ごめんなさいっ・・・つっ付き合えない・・・っです」


そう言った途端野次馬もテンションが下がったらしくブーイングを出す人もいれば帰っていく人もいた。

でも越前君は不適な笑みを見せてこう言った。


「俺、諦めないから・・・」


そしてまたテニスコートの方へと帰っていった。




本当は私も好きで好きでたまらなかった。

あの桜並木の場所で会った日からずっと・・・・

私は本当に罪悪感だけが残り、2人に別れを告げて家に早足で帰った。





次の日は凄く足が重かったが、越前君は普通に接して来たけれども、アタックが凄く多かった。


「俺あんたの事好きだから」

「諦めない」

「早く俺に落ちてくれない?」


私は既に落ちていたけれど、やっぱり人前という事で答えを言えなかった。









それからずっとこういう関係も続き、1年が経った。

今では中学2年になり、またリョーマと一緒のクラスになった。

私達は付き合ってはいなかったけれど、一緒に帰ったり遊んだりもした。



・・・」

「何?」

「あの桜並木のところ・・・行こうよ」

「・・・うん」


私達はあまり会話をしないで桜並木のところへ行った。




「リョーマ」

「・・・・何?」

「・・・・・」

?」



ビュウッと強い風が吹き、桜の花びらが沢山舞った。



「・・・・             」
・・・・ずっとずっと大好きだったよ

その瞬間、私はリョーマにキスをした。


そして丁度私の唇とリョーマの唇の間に桜の花びらがあった。

それにも関わらず、私達はキスをし続けた。







今までの距離を縮めるかのように・・・






ずっと・・・・









ずっと・・・・








END
++++++++++++++++++++++++++
ドリームのお相手ランキング3月1位おめでとう!!
リョーマって書いた事ないからあまり性格とかが掴めなかった;
ごめんなさい
しかも、何か朋ちゃんとか桜乃とか全然分からない!
本当は堀尾とかも出そうかなー桃も出そうかなーなんて思ったんですが、出すとやたらに長くなると思い、やめました(笑
3月だから入学式かなーっと考え、過去ネタ
そういえば今思ったけど、リョーマって教室でも帽子被ってたっけ?
何か今になって凄く気になり出しました。
帽子・・・被ってなかったね・・・そういえば・・・
「・・・・       」のところはある事をすると見れちゃうんです。
 お気に召したらRCお願いします!!









(060331)







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