ドアの向こう




そこには何があるのだろう







〜ドアの向こう  トライアングル〜






いつもと変わらない朝

鳥の声で目を覚ました。

いつもは目覚まし時計で起きるのに何故か今日は嫌な感じがした。


「・・・時計止まってるし・・・」

目覚まし時計は動いていたが、他の時計は全部同じ時刻で止まっていた。

午後10:04

景吾の誕生日の時刻・・・・

景吾に何かがあったのだろうか・・・

そう思い携帯へ手を伸ばし着信を見ても0件

メールも0件

ただの偶然か・・・





ヴヴヴヴ―――・・・・



手に持っていた携帯が揺れた。

そしてディスプレイを見ると


―――・・・跡 部 景 吾・・・―――


「・・・もしもし・・・」

『よぉ、起きてるなんて珍しいじゃねぇか』

「別に」

『いつもより冷めてんな』

「いつもと同じだけど?」

『そうかよ・・・ところでよ、今日俺んちで不思議な事があってよ』

「うちっちもあったんだけど」

『マジかよ・・・それって時計関係じゃないよな?』

「・・・時計です・・・」

『・・・奇遇だな・・・てかよ、お前の誕生日、10月16日だろ?俺んちの時計が10時16分で止まってたんだよ、全部な』

「・・・うちっちもそうなんだけど・・・10時04分・・・景吾の誕生日」

『・・・すげぇな・・・・・・お前何もないよな?』

「何が?」

『怪我とかしてねぇかって事だよ』

「してないよ、景吾は?」

『俺様もしてねぇ・・・ま、今日は気をつけろよ?』

「貴方に言われなくてもそうしますよ」

『ふっ、本当に冷静だな・・ま、そこに惚れたんだけどな』

「・・・・」

『黙んなよ・・てかもう直ぐ朝練だから早く来いよ、じゃぁな』

「・・・・」


―――ツー・・ツー・・ツー・・ツー・・―――


本当に・・・今日は何かあるのだろうか・・・

どうして私の誕生日と景吾の誕生日で止まった?

ふと、カチッカチッという音がした。


「・・・・動いてるし・・・・」


しかも今の時間になっている・・・


またも携帯が揺れた。

今度はメールで景吾から・・・



―――DEAR ―――

時計が動き出した・・・お前んちは?

――FROM 景吾―――



うちっちも動き出した・・・っと・・



「気味悪い・・・」


本当に幽霊というモノは存在するのだろうか・・・

するんだったらこの出来事も説明がつく・・

・・・私と景吾を恨んでる人でもいるのだろうか・・



ピンポーン・・・


「ぇっ・・・」


小さく声を出してしまった。

時計を見れば景吾の来る時間・・・

着替えてもないし・・・


今日は遅れると言えばいいかと思いそのままの格好で玄関へ向かった。



ガチャッ



「おはようさん」

「侑士・・・」

「もしかして寝起き?」

「違うけど・・・」

「そうなん?髪もボサボサやしパジャマやと思うんやけど?」

「笑いながら言わないでよ」

「すまんすまん」


関西弁が特徴の忍足侑士が来た。

この笑顔で何人の女子が虜になっただろうか・・・

そんな疑問が毎日思い浮かぶ


「俺の顔、そんなに変か?」

「えっ」

「えって・・・無意識に見とったん?はぁ、イケメンってのも大変やぁ」

「・・・・バカ?」

「ははは、冗談やって」


本気で言ってたと絶対思う。

「それより、早く着替えなくてええん?」

「・・・そーだった・・・」

「待っててもええ?」

「・・いいけど・・」

「ほな、お邪魔してもええ?」

「・・・リビングだよ」

「おおきに」


景吾だったら絶対早くしろだとか中に入れろって言いながらズカズカ人んちに入り込むわ・・・

それに比べて侑士は絶対に私に許可を取ってくれる・・・

なんで私は景吾と付き合っているんだろ

やっぱ顔か?それともあの性格?何に惚れたか自分でも忘れてしまった。

やっぱり私はバカなのだろうか


ー」



下から侑士が叫んだ。



「何ー?」

「ゴキがいたんやけどー」

「早く殺してよ!バカ!」

「へいへい」


私の家にゴキブリが住んでいたなんて・・・

1匹いたら30匹以上いるんだよね・・・最悪


そんな事を思っているとノックの音がした。

コンコン

さっき話していた侑士だろうか・・・

「・・・侑士?」


応答なし・・・


「侑士じゃないの?」


・・・変だ・・・・侑士だったらちゃんと返事を返してくれるのに

何故二回も呼んでいるのに答えない?

どうして・・・―――


そしてまたコンコンとノックの音


私はドアノブに手を伸ばした。


ガチャ


でも触れる直前でドアノブが回った。


侑士なのか・・・違う人なのか・・・・



「・・・・・」



緊張しながら私は少し後ずさりをした。



キィ・・・・―――



「・・・・・・」




そこには・・・・・






************************
何かホラーのようになってしまった。
時計が全部同じ時刻で・・・
怖いですね
てかさんは1人暮らしです。
・・・ぅわ・・・怖い
しかも最後の方は普通にホラーか・・・
ドアの向こうにいたのは侑士か・・・違う人か・・!!
 お気に召したらRCお願いします!!






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