「お父さんが倒れたそうだ・・」









その一言が









私の人生を










狂わせた











                        〜死に逝く者   ナンバーワン〜









いつも通りの朝

何も変わりない普通の日

母は朝食を急いで用意して

父はいつも通り新聞を読んで

兄の雅也(まさや)は私へ文句を言い

私はいつも通りその様子を伺っている

そんな普通の日



ちゃん、早く食べなさい」

「分かってる」

、お前この頃ボーっとし過ぎ、もっとシャキっとしろよ」

「煩い、雅兄だって早くご飯食べたら?」

「わぁってるよ」

「ほらほら、喧嘩をしないで早く食べなさい」

「母さん、そんな怒らなくてもいいだろ、喧嘩するほど仲がいいと言うしな・・・」



私と雅兄が喧嘩をし、それを母が怒り父がピリオドを打つ

深く考えず、ただ・・・何かが変だった

その・・・何かが分からない



何かが・・・・










私は直ぐにそれを頭の隅に放置し、学校へ行く支度をした。

すると後ろからまだご飯を食べている父が話しかけてきた。


、無理するんじゃないぞ」

「・・・何が?」

「俺みたいになったら終わりだからな」

「・・・・・・うん・・・?」


私は意味が分からなかったが何となく返事をした。

だが、一瞬父に何かがあると・・・そう感じたが

気にもとめず玄関へ向かった。






























授業も3時間目も終わりそうな時、一本の電話が鳴った。



「2−Aです。」



私は何となくだが、自分にではないかと思った。


「はい・・・はい・・・分かりました・・・・直ぐですか?・・・・はい・・・はい・・・有難う御座いました。」


電話を置いた音と同時に


「山下、お父さんが倒れたそうだ、直ぐに病院へ行け・・鞄は桜井に持っていってもらうから」

「・・・・はい」





父が倒れた・・・

実感が沸かない

何故だか・・・悲しみも悔しさも・・涙すら溢れなかった。










病院へ付き、緊急治療室の前に母と雅兄がいた。


「母さん・・・」

ちゃん・・・・・・お父さんね、会社で倒れちゃったんだって」

「・・・・母さん・・・・大丈夫?」

「私は平気よ?・・・・でもお父さんが・・・・っ・・・うっ・・・」

「・・・・・・・」


母さんの涙を見ても・・・涙は溢れない

ただ頭の中が真っ白になり、呆然と立ち尽くしていた。












2時間程経ってから扉が開き、医者や看護婦が出てきた。

母さんは医者に飛びつき大声で叫んだ。


「あの人はっ・・・あの人はどうなったんですか?!・・・・先生っ!!」

「・・・・・・・私達の・・・・力不足でした・・・・」

「あっ・・・あ・・・・・・わぁあああぁあああっっ!!!」



母さんは泣き崩れ、雅兄は壁を殴り・・・私は・・・・






立ち尽くしたまま涙を流していた。











落ち着いてきた所で私達は父のところへ行き、顔を見た。


「綺麗ね・・・・」

「うん・・・・」

ちゃん、お父さんとの最後の会話は何だった?」

「俺みたいになったら終わりだからな・・・・だった」

「雅也君は?」

「・・・精一杯生きろ・・・」

「そう・・・私はね・・・頑張れって・・・言ってくれたの」

「父さん・・・分かってたんだろうね・・・・」

「そうだな・・・」

「何で・・・気づいてあげれなかったんだろうね・・・・」





私達は涙を出さないと誓い合い、そして父の手を取り最後の握手をした。































父の死から数日経ち、重大な事を話し合った。


「母さん、仕事とか・・・どうするの?」

「そうね・・・・雅也君、大学行きたいでしょ?」

「うん・・・でも・・・」

「いいのよ、遠慮しなくて・・・自分の意見を言って欲しいの・・・・ちゃんは?」

「私は・・・・父さんの代わりに働きたい」

ちゃん?それは本音?それとも母さんに気を使ってるの?」

「・・・・本音・・・・母さんの為でもあるけど・・・雅兄が大学、母さんが家事、私が働かなきゃダメでしょ?」

「でも働くって・・・・」

「バイトとか・・・」

、お前バイトって簡単に言ってるけど中2でバイト出来ねぇぞ?」

「・・・・・」

ちゃんの気持ちは嬉しいけど、働くなん「働く」

ちゃん・・・」

・・・・」

「私、前友達から教えてもらった仕事あるから、そこで働く」

「そのお仕事は?」

「言えない・・・でも給料は良い日だと1000万以上だって」

「いっ一千万?!おまっどこで働く気だよっ」

「これなら文句ないでしょ?母さん、雅兄・・・」

「・・・・・・」

「母さん・・・・」

「分かったわ・・・・でも、1ヶ月経って大変だったら止めなさい」

「うん」










この時から私の運命が決まってたのか分からない


でも私はこの仕事で皆を守る


そして・・・・ナンバーワンになって


私は、絶対に皆を不自由にさせない






最後に握手をした父に


そう誓った・・・・











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++++++++++++++++++++++++++
初のキャバ嬢連載・・・
難しい・・・
この話は序章ですね・・・多分
つーか設定ですが

母・・・雅美(まさみ)
父・・・和樹(かずき)
兄・・・雅也(まさや) 高校3年生
主人公・・・ 中学2年

母、父、兄は固定です。
そして、「」は本名ですので、次回はホステスでの名前も出てきます。
例えば、本名が「山中 百合」だったら、ホステス名は「桜花秋姫」となります。
 お気に召したらRCお願いします!!








(051123)








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