何故人は・・・





傷つかなければいかないのだろう・・・












〜伝えた言葉  トライアングル〜







の父親が現れてから数分後

は我慢が出来なかったらしく声を出した。





「景吾・・・まだ?」






俺は覚悟を決め、に言った。


「こっち・・・向け・・・」


これからどうなるか分からない・・・

でも父親は俺の言葉を聞いたとたん微笑んだ気がした。

まるで・・・に伝えたい事があったのかのように・・・



「・・・・・ぁ・・・・」


は声を漏らした。

やはり死んだ父親がここにいれば誰でも驚くに決まっている。

俺はもう少しを前へ行かせ、2人が会話出来るくらいの距離まで行かせた。



「・・・お・・・とう・・・さん・・・」

・・・・』

「・・・さっき・・・も・・・いた・・・よね・・」

『・・・ああ・・・驚かせてしまったね・・・・ごめんね・・・』



さっきもいた・・・だと?

・・俺がくる前か・・・だとしたら忍足も見たという事か?

でも今はそんな事は関係ない

今はの父親がどんな行動にでるかだ・・・

を連れて行く?それとも何か大事な事を伝えに来た?


俺は直ぐに助け出せるようにの手をしっかり握った。


・・・・お前に伝えたい事がある・・・』

「伝えたい・・・こと?」

『ああ・・・隣の・・・君にも伝えたい』

「俺も・・・?」

『・・・俺はもう死んでいる・・・分かるな?』

「うん・・・・」

『・・・2人共、君たちは天国、地獄が存在すると思うかい?』

「・・・・思う・・・・」

「そんなもん存在する訳ねぇだろ・・・」


俺はそうとしか思えない。

今だって現実か幻か分からないんだからな・・・


『そうか・・・・だがの思うとおり、存在する・・・』

「・・・ほんと?」

「・・・・・・・」

『私は天国にいる・・・景吾君、と言ったかな?』

「ああ・・・・」

『存在するんだよ・・・そして私も現実だ・・・幻なんかじゃない・・・』

「人の心が読めるのか?」

『そうだ・・・私はこの世の者ではないからな・・・』

「・・・・お父さん、この事と伝えたいことと何の関係があるの?」

『それなんだが・・・私は・・・簡単に言うと未来が見えるんだ・・・』

「・・・・」


俺達は未来と言う言葉に反応した。

未来で何かが起こるのか・・・・

俺達はそれから何も口を挟まなくなった。


『この週のどこかで・・・・・・お前が大変な目に合う・・・そしてそれを起こすのが地獄に逝ってしまった者だ・・・』

『そいつからを守れば・・・少しは平和になる・・・だが大変な目を避けてもまた何かが起こる』

『それはお前たちの身近な奴が起こす・・・そしてもう一つ・・・』



の父親は言うのをためらった。


「・・・そんなにヤバイ事なのか・・?」

『・・・・・否・・・そうではないのだが・・・・また今度伝えに来る・・・』

「お、おいっ」

「お父さん!!」


の父親は消えた。

俺はさっき言われた事をもう一度整理した。

が大変な目にあう・・・・そしてまた何かが起こる・・・忍足か・・?

否・・・身近な奴は忍足だけじゃない・・・宍戸もジローも向日も・・・氷帝の誰かだろう・・・

俺は1人で考えていた時、がこう言った。


「私が大変な目に合えば・・・私達は大丈夫なのよね・・・」

?」

「景吾・・・私を守らないで・・・」

「何言ってんだよっ!お前を守れば少しは平和になるっつってただろ!!」

「でもっ避けたとしてもまた起こるんでしょ?!だったら私がそうなれば・・・・」

「本気で言ってんのか?」

「ええ・・・・本気よ・・・・」

「・・・・自分が何言ってるか分かってるのか?」

「分かってる・・・でもこうするしかないじゃない・・・」

「・・・・俺はお前の言う事は聞かねぇ・・・」

「景吾・・・」

「俺はお前を守る・・・そんな事があってもお前を守り抜く・・・守り抜いてやるよ」


俺は決めた・・・が大変な目にあうなら俺はを守る

守り抜いて・・・俺達は幸せに暮らす

どんな奴でも俺には敵わない

ああ・・・・どんな奴でもな・・・・





そんな事を考えている内には大声で「学校に普通に遅刻じゃん」と言った。

そういや学校あるじゃんと思いながら俺らは走って学校へ向かった。



学校へ着けばもう授業が始まっていて朝練はとっくに終わっていた。


「部長が無断欠席なんて・・・監督に部長失格とか言われちゃうかもよ?」

より大事な物なんてねぇよ・・・ま、そう言われたら俺だって言い返すからいいんだよ」


俺達は授業が始まっているのにも関わらず手を繋いで暢気に廊下を歩いていた。

勿論普通に教師に捕まり、放課後は職員室。

そして俺らは自分の教室へ入った。

だが今からはを守れない・・・

は違うクラス・・・・・

の身に何かがあったらヤバイどころじゃない・・

だがのクラスで授業を受けるのは普通に無理だ。

だとすると忍足か・・・・










俺は休み時間になったと同時にのクラスへ走った。

ところがのクラスは保体で外に出ていた。

どこのだれだか知らねぇ奴にを大変な目に合わせようなんざ、100億年早ぇんだよ・・・



俺は靴にも履き替えないで外へ飛び出しの元へ走った。

俺様が血相を変えて走ってる姿なんて滅多に見られないぜ・・・



っっ!!」

「け、景吾?!」


やはりは驚きまくっていた。


「お前どこも怪我してねぇよな?!」

「え・・あ〜・・・ちょっと転んで膝を・・・」

「何?!おいっ!早く保健室行くぞ」

「え、でもまだ片付け・・」

「そんなもんほっとけ!自分の体を心配しろ!!」

「・・・分かった・・・」

「じゃぁ暴れるんじゃねぇぞ」

「は?」


俺はをお姫様抱っこをし保健室へ走った。(今日は走りまくりだな・・・)

は最初暴れていたが直ぐに静かになった。

そして保健室へ入り手当てをしてもらい一安心した。


、今日は部活見学しろ」

「何で?!」

「怪我したらどうする!」

「マネージャーだから大じょ「いつもドジして転んでいるのはどこのどいつだ?あん?」

「・・・・・私です・・」

「分かればいい・・・後絶対走るな、1人で行動するな、外で遊ぶな、俺様の隣にいろ」

「・・・・」

「いいか?」

「・・・授業中も景吾の隣?」

「それがいいって言うなら俺様はいいぜ?の頼みだ」

「いや、頼んでないです」



周りから見れば俺様は彼女思いのいい彼氏だと思われるだろう・・・

そして俺は片時もから離れなかった。

休み時間は勿論、手洗い、授業、着替える時、トイレも一緒だ(だがは一緒に入れてくれなかった)

だが考えてみれば何も起こらなかった。

起こったといえば保体の怪我だけ・・・1人の時だけに起こるのか・・・

だとするとは1人暮らし・・・一緒に泊まるしかねぇな

今夜はいつも以上に暑い夜になりそうだぜ・・・



そんな会話をしている間にも呼鈴が鳴り廊下にいた奴らは教室へ入っていった。

俺はをつれて教室へ行こうとした時、忍足がやって来た。



「・・・・何だよ・・・」

「えらい仲良しさんやな・・2人とも」

「目障りだ・・・失せろ・・・」

「そんな怒ってどないしたん?」



忍足は嫌味な感じで俺を見下した。

本当にムカつく奴だぜ・・・

だがをこのまま俺様の隣にいさせたとしても生徒会やら厄介な事がある。

同じクラスのこいつに頼むか・・・方法はないのか・・・

俺は少し考え、忍足に全てを話すことにした。



「おい、今日はサボれ」

「生憎、俺はおぼっちゃんとサボるなんて出来へんわ・・・」

「話がある・・・もだ、サボれ」

「え・・・うん」

「ついて来いよ・・・忍足」

「・・・・わかった・・・・」



俺達は屋上へ行く間何も会話がなかった。

でもは忍足を気にしているらしく忍足の方をチラチラ見ている。









―――・・・・・そんなに忍足が気になるのか・・?









屋上へついたが、先客がいた。

それはジローだった・・・



「おい、そこどけ・・・」

「ん〜・・・・あれ〜ちゃんじゃ〜ん」


俺はシカトかよ・・


「跡部と忍足も?皆でサボって何するの?」

「うるせぇ・・いいからどけ」

「い・やv」

「てめぇ・・・・」

「景吾、そんなに怒らなくたって・・・」

は黙ってろ」

「・・・・・・」

ちゃんが可哀相」

「うるせぇ・・・いいから早くどけ」

「どくから俺も話しに入っていい?」


確かジローもと同じクラスだったか・・・

そうすれば2人も見張る奴ができる。

それはいいんだが・・・ジローが寝ないで見張るなんて事は・・・・出来る・・のか?



「ジロー・・・」

「なぁに?」

「お前今日一日寝ないなら話に入ってもいい」

「マジ?じゃぁ寝ない!」

「・・・忍足、、そこ座れ」



俺は今日あった事を2人に話し始めた。

やはり2人は信じられないといった顔だったがこれは本当の話だ・・・



「・・・じゃぁ俺達がちゃんを見張ればいいんだよね?」

「出来れば危ない目にあいそうだったら守ってやってほしい」

「・・・せやけど、その地獄の使いさん?みたいなのは俺らに見えるんか?」

「・・・・わからねぇ・・・・」

「見てみたいな〜地獄の人・・・悪霊って感じなのかな?」

「悪霊やないやろ・・・只の幽霊やないん?」

「そっかぁ・・・」

「・・・霊感が強い奴って誰かいたか?」

「・・・・・日吉が強そうかも〜」

「ああ、分かる・・・日吉は見えないもんが見えてそうやしな」

「・・・・・だが2年に頼るなんて俺様のプライドが許さねぇ・・・」

「「今はプライドなんか関係ないでしょ(あらへんやろ)」」

「・・・うるせぇ・・・」

「まぁちゃんを1人にさせなければいいって話やろ?」

「俺ちゃん好きだから頑張る!」

「俺もちゃん好きやから頑張るわ」

「ジローはいいが忍足、てめぇはを好きになるな」

「何でー!?差別や!!ちゃん!俺好きでもええやろ?な?な?」

「え・・・別にいいけど」

「ほらっ景ちゃん、差別はあかんで?」

「っるせぇよ」





だが・・・俺の考えが甘かった。

人間と悪魔の力の差は大きすぎたんだ。








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ホラーシリアスギャグ?になってしまったような感じが・・・
しかも何故かジローちゃんが友情出演・・・・最終的には3年レギュラー全員出演するかも
しかしこれは普通にホラーではないのか?!ホラーだよ!!!
・・・・なんでこんな物になってしまったんだろう・・・・最後2人をどうすればいいのだろうか・・・
そういえば今の所たりこ(忍足)とくっつくが多いんですが・・・・そうなるとべたま(跡部)とどう別れさせようか・・・
分からない・・・どうするべきなんだ!!!!
 お気に召したらRCお願いします!!







05.08.28





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