「あんたは･･･誰なん？」
貴 方 は 誰 ･ ･ ･ ？
夢と奇跡と幻と･･･２
灯りの点いた部屋には私と忍足侑士だと思う人だけ
私とその人は見つめ合ったまま沈黙状態
私もその人も初対面
でも何で初対面の人が私の家にいるのか･･･
「あの･･･」
この一言だけで精一杯だったけど
涙を流しながら喋った
「ここってあんたの家なん？」
凄く険しい顔をしながらその人は喋った。
「う、うん･･･何で貴方がいるの？」
「わからん･･･それよりも何であんたは俺の名前を知ってるん？氷帝の生徒･･･じゃなさそうやし･･･」
氷帝･･･？
氷帝って氷帝学園？
跡部とかがいる･･･
「似てる人見たことあるから･･･」
「へぇ･･･」
「･･････」
「･･･何処中？」
「謳歌名田中」
「聞いたことあらへん･･」
「あなたって･･･氷帝？」
「そやで････」
「･････」
「何でポスターに青学がいるん？･･･」
青学？
ああ･･･カレンダーか･･･
「なぁ･･･俺って人間なん？」
「････分からない････けど、ちょっと聞きたい事があるんです･･･」
「･･･ええよ？」
私はファンブックに乗っている事を質問してみた。
「貴方の名前は？」
「忍足侑士」
「血液型は？」
「Ａ型」
「何部？」
「テニス部」
「誕生日は？」
「１０月１５日」
「身長と体重は？」
「１７８ｃｍの６４ｋ」
「利き腕は？」
「右利き」
「プレイスタイルは？」
「オールラウンダー」
「得意技は？」
「ドロップショットと羆落とし」
「･･････」
「終わり？」
「え･･･ああ･･･うん」
まったく同じだ････
じゃぁ本当にこの人はアニメの忍足侑士？
「なぁ･･･」
「はい」
「何で質問したん？」
「･････」
「まぁええけど」
「忍足さんはこの世界の人じゃないです」
「は？」
「ここには青学も氷帝も聖ルドルフも立海大も何もありません」
「････じゃぁ俺はなんやねん」
「異世界の人物です」
「何でお前に分かんねん」
「貴方はアニメの世界の人です」
そう･･･貴方はテニスの王子様の世界の人
ここにいてはいけない人
でもどうしてここへきてしまった？
「やから青学が写っとるんやな････」
「もう･･･戻れないんやろか･･･」
「そんな事ない！！」
「････」
「戻れなかったら皆が悲しむし跡部達だって悲しむ！」
「戻り方分からへんやん」
「絶対戻してみせるから！」
精一杯の笑顔で言った･･･
少しでも貴方の力になりたいから･･･
少しでも元気を出してほしかったから･･･
「･･･そういえば名前聞いてなかったわ･･･」
「あ･･･私の名前はです」
「ちゃんか･･･ちょっと居座らせてもらってもええか？」
「いいですよ」
「ありがとうな」
忍足さんの笑顔を始めてみた気がした
テレビでもこんな笑顔を見たことがない
貴方が元気なら私も元気
貴方が笑顔なら私も笑顔
貴方が悲しむなら私も悲しむ
貴方がいなくなったら私もいなくなる
貴方＝私だから･･･
「なぁちゃん」
「はい？」
「アニメ見せてくれへん？俺の出てるアニメ」
「はい」
多分見ると帰りたくなると思うけど
まだ貴方はアニメの人物という事を信じれないんだね
私はテニプリの青学ＶＳ氷帝の試合を見せた。
そこには楽しそうにテニスをしている忍足さんと岳人
ふと忍足さんの方に目をやった。
「････忍足さん？」
そこには少し涙で潤んで泣きそうな顔をした忍足さんがいた･･
「これが･･･現実なんや･･･ね･･･」
「･･････」
「なぁちゃん･･･」
「はい･･」
「肩･･貸してくれへん？」
「はい」
その姿は本当に弱弱しくて
私も一緒に泣いた。
その時の私の気持ちは最低だったかもしれない･･･
―――帰らないでほしい････
私は･････
最低な奴だ････。
ＮＥＸＴ→
＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋＋
無駄に長かった！！
しかも「貴方＝私だから････」
ちょっと自意識過剰っぽい･･･
あ〜･･･本当にこれを載せてしまっていいのか･･･；；
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