これから






2人ぐらしなんだ・・・






夢と奇跡と幻と・・・3







忍足さんと私は一緒に泣いた。

そして泣き止むまでにそれほど時間はかからなかった・・・

すると忍足さんは少し腫れた目を伏せながら私に話しかけてきた。


ちゃん」

「はい」

「敬語やなくてええよ?」

「え、でも・・・」

「同い年・・・やんな?」

「一応3年です」

「ならええやん」

「いいんですか?」

「ええよ、それに侑士って呼んで?・・な?」

「・・・あ・・はい」

「はいちゃうよ・・うん・・やろ?」

「うん」


忍足さん・・・侑士は微笑んだ。

でもこれからどうしようか・・・

私の家に住むとしたら・・・父の部屋で・・・


ちゃん」

「は、はいっ!」


急に呼ばれたからまた敬語になってしまった。

侑士は「また敬語?」みたいな顔で私を見たけど言葉を続けた。


ちゃんって1人暮らしなん?」

「は・・うん・・・お父さん達アメリカにいるから」

「何でアメリカ?」

「仕事でね、私はこっちで卒業したいって言ったからここで1人なの」

「そうなんか・・・・」

「あのさ・・・」

「ん?」

「ここに住む?」

「ええの?」

「私はいいよ?部屋お父さんの部屋とか空いてるし・・・おし・・・侑士がよければ」

「ほな・・お言葉に甘えて・・」

「どうぞ」


これから2人暮らし・・・・

といっても私は料理が大の苦手・・・毎日インスタントやパンなどで食べない日もある。

何も考えずに誘ってしまって・・・・私はバカだ・・・


ちゃん」

「何?」

「料理は俺が作ってええ?」

「え?!どうして?」

「せやってここに居座らせてくれるやん?せやから役に立ちたくってな」

「料理・・・できるの?」

「俺、向こうで1人暮らしやったんや、せやから料理にはめっちゃ自信あんねん」

「いいの?」

「おう!」

「じゃぁお願いします!」

「まかしとき」



料理作れるんだ・・・

侑士の手作り料理・・・に自慢してやろうか・・

しかし、今の私の冷蔵庫は何も入っていない・・・

使える物としたら飲み物かパンくらい

こんな私の生活を見たら侑士は引くだろうか

それとも嫌いになるだろうか・・・

どっちにしても良い答えは望めないだろう

それよりも侑士は学校をどうする気だろうか

侑士を学校へつれていってもテニプリファンさん達が絶対興奮するのは目に見えている。

かと行って学校へ行かないとしても私の家にはTVゲームや推理小説系の本などもない。

あるとしたら漫画(テニプリっす!!)やパソコン・・・ビデオ・・・

まぁ私が考えても仕方が無い、行くか行かないかは侑士次第

私は別に関係の無いこと


「・・・ん・・・・ちゃん・・・・・ちゃん?」

「へあ?」

「ぼーっとしてどないしたん?」

「あ、な、何でもないよ・・・あはは」

「・・・あんな、俺考えたんやけど聞いてくれる?」

「?・・・いいよ・・?」

ちゃん学校あるやん?そんで、俺も行きたい思ったんやけど、俺いったら皆ビックリするやろ?」

「(うちと同じ事考えてたんだ・・・)うん」

「せやから、洗濯、掃除、料理・・・まぁ家事を俺がやろう思うたんやけど・・・どお?」

「ど、どおって・・・侑士1人ででしょ?」

「勿の論や☆」

「・・・1人で出来る?」

「子供やないねんから・・・それに家事には自信あり」

「・・・じゃぁお願いしてもいい?」

「ええよ」


侑士も頭いいんだよね・・・(氷帝では2位って聞くし)

だから学校へ行かなくても平気という訳か・・・

でも家事を侑士1人に任せたら私が悪役になってしまう(何故)

部活をサボる訳にもいかないし・・・侑士1人に任せていたら可哀相だし

ある意味2人暮らしという方が難しいような・・・・


しかしお腹が減った・・・・。


「じゃぁ一応家事とかの事決まったし夕食食べよっか?」

「せやな・・ほな早速作るな」

「あ、でも冷蔵庫の中に何にもないの・・・」

「あ〜・・・・・」

「ごめんなさい」

「謝らなくてええよ、インスタントのものとかある?」

「あ、それなら大量にあるよ」

「ほな、今日はこれにしよか」

「うん」



夫婦な感じがしてきた・・・

どうしよう・・・今まで溜めてきた思いが一気に溢れそう・・・

何で急に・・・?

どうしようどうしようどうしようどうしよう

この言葉だけが頭を埋め尽くす・・・

心臓がバクバクしている・・・

呼吸が上手くできない・・・

胸が締め付けられる・・・




こんな感じ





初めてだよ・・・・








ちゃん・・・」

「・・・侑士?」

「どないしたん?顔赤いで?」

「な、何でも・・・・?!」

「ないわけないやろ」


何でもない、そう言おうとしたけど侑士に抱きしめられ言えなかった。

本当に壊れてしまいそうだ・・・




「は、離してっ!」

「嫌や・・・」

「おねがっ・・・離して・・・ぇ・・・」

ちゃん・・・」



ドクンッ


名前を呼ばれるだけで胸が高鳴る



「聞いてみたい事あんねんけど・・・」

「は、離してから・・・言って・・・」

「・・・ちゃんは・・・誰が好きやった?」

「・・・・・・っ・・・・」


そんな事言えない


侑士が好きだなんて


言えないよ・・・・



「なぁ・・・教えて?」

「やっ・・・ぁ」

耳元で囁かれ私は嫌としか言えなかった




「・・・・・・ちゃん」




ここで言ってしまった方が楽になれるかな・・・

でもそれで侑士が嫌がって出て行ってしまったら?

それだけは嫌だ・・・



「出て行ったりせえへん」



何で貴方は私の思ってる事が分かるの?



「悲しませたりせえへんから・・・な?」


侑士は子供を落ち着かせるような感じで私の頭を撫でてくれた。

心地よく、暖かかった・・・


「・・・・・・・好き・・・・」

「・・・・・・・」

「侑士が好き・・・・」

「・・・・ありがとうな・・・」

「・・・大好き・・・初めてこんなに好きになれた・・・」

「・・・・・」

「ずっと・・・私の傍にいてほしいよぉ・・・」



結ばれない事は分かってる・・・

それでも貴方が好きだから

貴方が優しくしてくれるから

貴方がいてくれるから

私は貴方に好きと言える・・・

貴方がいるから

貴方が来てくれたから


今こうして



ちゃんと気持ちを伝えられたんだ・・・







NEXT→
++++++++++++++++
うぬ・・・・最後を無理やりにしてしまった。
侑士に告っちゃったよ!
いやぁ・・・私も告白してみたいですねぇ
てか微妙にヒロイン私と被ってまつよ!!
侑士は初めて私を本気にさせてくれたんでつからね!
 お気に召したらRCお願いします!!






05.08.15



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